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■ ありがとう陳舜臣さん
2015年 01月 29日 |
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先日、作家の陳舜臣さんが亡くなられた

当時 三国志演義の影響で 悪役とされていた曹操を評価したり、
名君として名高い唐の太宗の暗部を炙り出すなど
歴史に対して 常に公平で冷静な目で見つめておられた

僕にとっては 今の中国との関わりは全て陳さんのお蔭だと思っている
自虐史観な教育を受けてきた自分が
陳さんの本と出合って 歴史観が大きく変わり
ついには中国に興味を感じるようになった



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本物の紫禁城を初めて見たときの感動は忘れられない

明の永楽帝から始まり 清の康熙、雍正、乾隆帝が清王朝を盤石にし
そして溥儀が退位して、この午門から天津に逃れていくシーン・・・

もし名著「中国の歴史」と出会わなかったら
僕が北京に行くことは無かっただろうし 歴史も好きではなかっただろう

陳さんが僕を北京にいざなってくれた



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陳さんが太平天国の乱の長沙城攻防戦の例を挙げて
歴史観を語っていた

長沙城に反乱軍が攻めてきたので 民衆達は近くの山から戦況を眺めていた
城を攻めていた反乱軍は敗走し 官軍はそれに追い打ちをかけようとしている
高い場所から見ていた民衆達は 反乱軍の動きが奇妙に見えたらしい
反乱軍の敗走が偽りであると彼らは看破したそうだ

軍事に対してズブの素人の民衆だって
上から俯瞰すれば 全て見渡せる
歴史というものはそういうもので
当時を生きた人々は 未来の結果を知らない状態で決断するのである

僕は陳さんから当時の人々の選択を尊重することを教えてもらった
過去の日本人が選択した歴史に対して
どうして、今の価値観で批判できるのだろうか?

謹んでご冥福お祈りいたします
ありがとう 陳さん!
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